DELLのゲーミングパソコンと言えば「ALIENWAREシリーズ」なのですが、価格は20万円前後~と、高めに設定されています。今回紹介するDELLの「Gシリーズ」は、ゲーミングパソコンでありながら価格は抑えられており、グラフィックボードを搭載し、高度な画像処理を必要とする用途に向けたノートパソコンとなっています。
そのGシリーズの中でも、一番価格を抑えたG3を購入しましたのでレビューしたいと思います。NVIDIA GeForce GTX 1650 4GB GDDR5グラフィックスおよび第9世代インテルCore i7を搭載しながらも、価格は10万円前半~購入できる、コスパに優れたモデルとなっています。
結論から言いますと、1年半前にレビューした20万円前後のDELL G7よりも、ベンチマークの結果が良くなってしまったという。。。 パソコンの進化って相変わらず早いですね。
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DELL G3 15(3590)のスペック
今回レビューする「DELL G3 15(3590)」はDELL Gシリーズの中でも、一番ロースペックではありますが、ゲームやグラフィックの用途の為に構成されたコスパの良いノートパソコンです。こちらの機種は光学ドライブは内蔵できない機種となっています。
OSはWindows 10 Home、ディスプレイは15.6インチ(1920 × 1080)、CPUには、第9世代インテル Core i7 9750H(6コア)、メモリは16GB、ハードディスクには起動用に256GB SSD、データ保存用に1TB HDDを搭載、グラフィックボードはNVIDIA GeForce GTX GTX 1650 4GB GDDR5を搭載している、ゲーミングPCとなっています。
今回レビューをするパソコンは、「DELL G3 15(3590)」の中では、真ん中くらいのスペックのカスタマイズになっており、15%OFFクーポンを使うことにより12万円前後で購入できるモデルとなっています。CPUをCore i5やメモリを8GBにすることで、11万円程度から購入することが可能ですが、コスパを考えるとあまりおすすめしません。(キャンペーンにより価格は変わります。)
「DELL G3 15(3590)」の同梱物
Gシリーズは、通常のDELLの梱包と同じように、外箱の中にパソコンが直接収められています。本体のカラーはブラックとホワイトの2色から選べるのですが、今回はホワイトを購入しました。「DELL G3 15(3590)」の同梱物はこちらのようになっています。(選択したオプションにより異なります。)
・パソコン本体
・電源ケーブル
・電源アダプタ
・クイックスタートガイドなど
「DELL G3 15(3590)」はグラフィックボードを搭載しており、消費電力が多い為か、電源アダプタが通常のものよりも大きく感じました。また、通気口が背面や裏面などにしっかりと設けられており、熱対策が施されているのが分かります。
本体の外観
「DELL G3 15(3590)」の外観になります。
本体の側面にも通気口が配置されている為、最近の薄型のノートパソコンのように、前面側が薄くて背面側が厚みのある感じではなく、全体の厚みが同じくらいで約22mmとなっています。幅は366mm、奥行きは254mmで重量は約2.34kgになっています。
本体の右側側面には、SDカード、USB 2.0ポート×2、ロックスロットがあります。
本体の左側側面には、電源端子、USB Type-C(DisplayPort Alt-Mode対応)、HDMI、SuperSpeed USB 3.1×1、ギガビットイーサネット、ヘッドフォン/マイクがあります。
本体の背面には通気口とともにG3のロゴがあしらわれています。
キーボードにはテンキーもついているのですが、バックライトはついていません(オプションでバックライトの付いたキーボードを選べます)。キーピッチは実測で約19mmになります。また、上位機種のDELL G7ではタッチパッドの周りが角度によっては光っているように見えるのですが、G3ではただの青い線になっています。
そして電源ボタンが指紋認証センサーとなっています。
ベンチマークスコアやオンラインゲーム
続いてベンチマークになります。
ノートパソコンの場合には、電源ケーブルを接続していなくても、ゲームなどでパソコンを使用することができますが、最大限のパフォーマンスを発揮させたい時には、電源ケーブルを接続しましょう。
まずはPCMark 7のベンチマークスコアになります。
スコアは6747でした。
1年半前(2018年)くらいにレビューした、上位機種の「DELL G7 15(7588)」のスコア(5175)や、マウスコンピューターの「m-Book Kシリーズ」のスコア(6118)よりもスコアが良くなっていました。
PCMark 7では、グラフィックボードのスコアがあまり反映されていないようなので、この後行う、ゲームのベンチマークでどのような結果になるかが楽しみですね。
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続いて、Geekbenchのベンチマークスコアになります。
まずは、CPUベンチマークスコアですが、シングルコアが1043、マルチコアが5147でした。
CPUのスコアの詳細は以下の通りです。
次にGPUベンチマーク(OpenCL Score)です。
Dell G3 15には、Intel UHD Graphics 630とGeForce GTX 1650が搭載されています。まずは、Intel UHD Graphics 630のスコアは5924でした。
GPU(Intel UHD Graphics 630)のスコアの詳細は以下の通りです。
そして、GeForce GTX 1650のスコアは41617でした。そこまで高性能のグラフィックボードではないのですが、やはり、オンボードのGPUとは性能が違いますね!
GPU(GeForce GTX 1650)のスコアの詳細は以下の通りです。
それでは、ファイナルファンタジー XIVのベンチマークを見てみましょう。結果は1280×720の高品質(ノートPC)の場合14095(非常に快適)でした。
上位機種の「DELL G7」は11868だったので、こちらのスコアも明らかに上回っていますね。
「DELL G7」はNVIDIA GeForce GTX 1060 Max Q(6GB)を搭載しており、当時20万円くらいもしたのですが、今では12万円程度で購入できる「DELL G3」の方がスコアが高くなっています。パソコンの進化は、相変わらず早いですね。
試しに画面の解像度をフルスクリーン(1920×1080)にしてみましたが、スコアは11128(非常に快適)でした。
続いてドラゴンクエストXのベンチマークです。
最初から最高品質で解像度をフルスクリーン(1920×1080)にしてみましたが、ベンチマークスコアは11382(すごく快適)でした。
ファイナルファンタジー XIVのベンチマークの時もそうだったのですが、1920×1080の高解像度のベンチマークスコアは「DELL G7」と同じくらいになっているのが分かります。このような時に、グラボのメモリの差が出てきている気がします。
最後にCrystalDiskMark6による、ストレージの読み書きのベンチマークになります。
今回の「DELL G7 15(7588)」は、起動用にSSDと、データ保存用にHDDを搭載しているので、両方を計測してみます。まずは起動用のM.2 SSDのスコアになります。(選んだ構成により異なります)
最後にCrystalDiskMark6による、ストレージの読み書きのベンチマークになります。
今回の「DELL G3 15(3590)」は、起動用にSSDと、データ保存用にHDDを搭載しているので、両方を計測してみます。まずは起動用のM.2 NVMe PCIe SSDのスコアになります。(選んだ構成により異なります)
次にデータ保存用のHDDのスコアになります。
データ保存用のDドライブの性能は、DELL G7と比べてほとんど変わりませんが、起動用のディスクは、G7で搭載されていたM.2 SSDと比べると、「M.2 NVMe PCIe SSD」を搭載したDELL G5は、読み込みも書き込みも、大幅に性能が上がっているのが分かります。
まとめ
「DELL G5 15(3590)」は、ゲーミングパソコンの入門や、グラフィック処理や3D処理をする用途に向いているのではないでしょうか。NVIDIA GeForce GTX 1660Ti 6GB GDDR6 Max-Qも搭載できるので、さらにガッツリと処理をこなすことも可能です。
もし、スタイリッシュさを求めるなら「DELL XPSシリーズ」がおすすめになります。こちらのパソコンはグラフィックボードを搭載しながらも、薄さや軽さ、質感などにこだわった機種となっています。
>> DELL G3 15 の詳細はこちら(DELL 公式サイト)
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